はじめまして。
私たちは、IFCA
(International Foster Care Alliance)
といいます。コロナ危機における
社会的養護の当事者の発信されにくい
「声」を浮かび上がらせるとともに、
当事者、支援者、社会資源といった多様な「声」を
つなぐプロジェクトにかかわっています。
きっかけは2020年4月のIFCA定例会議での、
ある当事者の言葉でした。
「休業を要請され自宅待機をしている」
「4月分は有給であるが、来月からの見通しはない」
「いろいろ不安で考え込んでしまい、夜も眠れなくなってしまう…」
私たちは、その当事者の言葉によって、
「他の社会的養護の当事者の状況はどうか?」
「より厳しい当事者もいるのではないか?」
「社会資源につながっている当事者はよいが、
それ以外の当事者は…?」そして、コロナ危機
によって、社会的養護の当事者たちの生活に
おいてどのような生活の影響が出たか、
今何に困っているのかを明らかにする必要が
あるのではないか、と考えたのです。
IFCA日本チーム全体に声をかけたところ、
当事者、そして、支援をする専門職のメンバーの
有志のチームができました。それが、
IFCAプロジェクトCというチームになります。
以上のような思いから、この度、当事者の
若者を対象に緊急アンケートを実施することに
いたしました。当事者のメンバーと話し合う
なかで、アンケートをすることに対して
直接1,500円のQUOカードPayという謝礼を
得られるようにすること、同時に、必要な支援情報
を得ることができればという思いから、支援情報等が
掲載されたこのウェブサイトにつながるようにしています。
みなさんからいただいた声をもとに、
社会に向けての提言を、当事者メンバーと
専門職メンバーがともに考え、
行っていきたいと思います。
IF当事者メンバー
AS ・ こっぺ ・ 香坂ちひろ
みき ・ 原田理沙 ・ 山本愛夢
専門職メンバー
井出智博(北海道大学)・岡 桃子(埼玉県立大学)
小山田育(クリエイティブ・ディレクター)
国広志保(IFCA日本本部)
長瀬正子(佛教大学)
永野 咲(武蔵野大学)・ 西村英一郎(弁護士)
橋本愛美(SOS子どもの村JAPAN)
畠山由佳子(神戸女子短期大学)
問い合わせ担当
永野・長瀬・畠山 ifcaprojectc@gmail.com
以上、五十音順
IFCAのミッションは、国を超えた、多様な考えの交流、協働、つながりづくりを通じて、子ども家庭福祉のシステムを前進させることです。
IFCA は 3 つの領域で活動を展開しています。
私たちの活動の対象はユース、ケアギバー、そしてプロフェッショナルです。
IFCAのこれまで
2013年の設立以降、社会的養護の当事者たちの社会参画を強調したプログラムづくりを実施してきました。
社会的養護の当事者の発信する声に耳を傾ける社会的基盤をつくるには、当事者自身が世界的な視野を広め、異文化に接して、
同じ環境・状況で育った仲間たちと連携することが重要と考えています。米国と日本に社会的養護の当事者からなるチームを結成し、
両チームのメンバーが1年に1度、お互いの国を訪ね交流を深めるとともに、
独自のリーダーシップ・カリキュラムを構築して、年間をつうじた自国での活動を継続してきました。
IFCAの実績
設立以降、過去16回の交流事業を実施し、アメリカでの当事者活動のエッセンスを学び、
日本の社会的養護実践および政策の発信を行ってきました。
具体的には、米国の当事者支援ツールであるストラテジック・シェアリング(安全で効果的な自己のストーリーの語り方、2015年)や
パーマネンシーパクト(永続的な支援関係を約束するためのツール、2019年)の翻訳を行い、実践現場に届けてきました。
また、交流を経験した当事者が、2019年日本財団主催子どもの権利法委員会委員、
厚生労働省児童部会社会的養育専門委員会の委員に就任し、政策への提言を行っています。
Project Cについて
社会的養護の当事者の発信されにくい「声」を浮かび上がらせるとともに、当事者、支援者、社会資源といった多様な「声」とをつなぐプロジェクトです。
① Cの提言
② 提言のもとになった報告書 社会的養護の当事者の「声」を浮かび上がらせる
第1回調査報告
第2回調査報告
③ アメリカの当事者活動の発信を翻訳
フォスタークラブリリース