アンケート調査の自由記述から聞こえた当事者ユースの「声」
「コロナでも孤立、コロナでなくても孤立。コロナでも自粛生活、コロナでなくても自 粛生活。普通の人があたりまえのように暮らしてる社会の輪の中に 10 年以上、疎外孤 立。なんか、悲しくなる」(30 代後半)
「施設から進学への希望を聞かれず、アフターケアも奨学金も私たちの時代にはまった くなく、働くことだけを強制的にさせられ、無理を重ねて働いてきた人生だった。ここ ろの治療と生活保護の生活で働けない状態で、ようやくトラウマ治療にいきつき、回復 に結びつく治療が始まって、働くことも少しずつ始めようか、大学もいきたいとおもっ ていたので、それらの支援や就職の弊害がコロナ以前よりさらに大きくなると恐れを感 じる」(30 代後半)
「飲食店のアルバイトは 4 月・5 月は休業となり、月に 8 万円程のアルバイト収入が 0 になりました。個人経営の小規模店舗であったため休業によるアルバイト代補填などは ないです」(20代前半)
「介護職だったので、利用者が減ったために現場の人数も減らさなくてはならなかった。 職場の中で経験が一番なく、障害を抱えているため対応ができないと言われ解雇された」 (20代前半)
「一人暮らしも始めたばかりなのに、少ししか無かった貯金もなくなり、仕事も失い、 アルバイトを探したり、ハローワークに行ったり、給付金などの申請のやり方も何も分 からないまま。やらなくては生きていけないという状況まで落ちてしまってとても辛く 悲しいです」(20代前半)
「金銭面では、アルバイトの募集が全くないので収入がないです。今は貯金があるから 何とかなっているけど多いわけではないし、頼るところもないので貯金が尽きたら死ん でしまうし、この先不安しかありません」(20代前半)
「友だちの家を転々としたり、仕事がなくなったので人の家に居候してます。ご飯代を作 るのが精一杯です。今は借金もあります」
「2月末から収入が無くなり、3月は貯金で暮らしていたが、4 月下旬から食糧も苦し くなった。十万円給付金も、(虐待から逃れて児童養護施設から 1 人暮らしなので)、住 民票が移せていないので、貰えていない。日本政府のやりようが、まるで経済的、心理 的虐待そのものだな、と感じている」(年齢非回答)
「1 人で戦うことに疲れてしまい、部屋でずっと悶々としていて死にたくなった」(30 代後半)
「先のことが不安だし、何より政府の公共支援を使いたくても実態が酷いことを知って いるので、使用するのも考えるだけで神経が削られる。食べ物が食べれていないと考え るのも、難しくなる。自分でも無自覚に不安定になっていると思う」(年齢非回答)
「自殺したくなるぐらい...不安になり、自傷行為が止まらなくなった」(20代前半)
「鬱になったり、フラッシュバック、OD、過呼吸、倒れたり、食欲が低下、睡眠不足 等」(10代後半)
「引きこもってしまっている期間、風邪薬や咳止めの多量服用がやめられず、収入もな い」(20代前半)
「もともと気持ちが不安定で精神科に行くことやカウンセリングを受けることを検討し ていたが、感染のリスクを考えて先延ばしにしている」(20代後半)
「環境や状況の変化が苦手なためストレスで体調を崩し 1 ヶ月間引きこもり、仕事に行 けず収入が激減しました」(20代前半)
「家族といる時間が増えて、衝突が多い」
「親との喧嘩が増えた」
「ルームシェアの人から の暴力などもあって、心も体もボロボロになっている。私が仕事解雇されて収入が減ったた めだと思う。でも、ペットが居るからそこから出れない」
「『自分には頼る人がいないんだ』と改めて痛感するキッカケとなってしまい、辛かった」
「自分がこのような状況に追いやられたのは過去の経験があるからだ、と絶望感に苛まれた」
「頼れる親族が少ないことを再確認し、孤立感を抱いた」(30代前半)
「身寄りがないため、とにかく怖い。苦しい」(20代前半)
「困っても生活費や食料を援助してくれるような身内もいない」(20代後半)
「親と離別している中、子育てをするために様々なサービスを頼る予定だったが頼れる 先がなくなり、不安に思っている。初めての出産だが、面会等が制限されており、ひと りぼっちになることにも不安がある」(20代後半)
「コロナ騒動で忙しい中、担当の児童福祉司と連絡が取れず家庭内の相談が出来ない為 1 人でどうにかするしかなくなっている」(10代後半)
「相談先の社会福祉協議会との連携が取れなくなった」(20代前半)
「里親さんのところを定期的に訪れ、近況報告をしているのだが、コロナの影響でそれ もできなくなった」(20代前半)
「以前は困ったときや悩んだときに里親に相談していたが、子どもたちが休校で里親さ んも余裕がないので、相談ができなくなった」(20代後半)
「ファミリーホーム宅に帰れない」(10代後半)
「施設に遊びに行くことができない。社会的養護の当事者を対象とした団体に参加でき ない」(20代前半)
「社会的な手続きが役所に聞きに行けずやり方が良くわからない」(20代前半)
「仕事がなくなって、役所に相談したが辛辣な言葉をかけられたためショックを受けた」 (20代後半)
「貯金を崩しながらの生活だが、その間も、政府の特別給付金は不十分かつ審査申請が 困難。緊急貸付は借金なので使うか悩む。なぜ給付をしないのか?また住民票が移せて ない人間への配慮がゼロ。全員に渡すといいながら、差別そのものだと思う」(年齢非回 答)